2014年度三愛賞受賞式報告
10月10日(金)午後2時30分から中央館学生ホールにおいて、第9回獣医学科同窓会「三愛賞」並びに第5回「特別三愛賞」授賞式および受賞講演会が開催された。会場には獣医学科教員や学生、同窓生、学園関係者約100名が出席した。
本年度の「三愛賞」受賞者は現アグロジャパン学術部部長(元道南農業共済組合家畜部長 大動物臨床研究会初代会長)鶴林正貴氏(1期)。受賞理由は、大動物臨床研究会初代会長等、長年に渡り大動物臨床獣医師として臨床現場での活動が酪農学園大学獣医学科同窓会の名声を高めたこと。
「特別三愛賞」受賞者は本学名誉教授川上善三先生。受賞理由は本学におけるウィルス学の教員として尽力され、附属図書館の充実発展にも大きく寄与され、同窓生は全国各地で活躍し高い評価を得ており、酪農学園大学と獣医学科同窓会の名声を高めたこと。
受賞式は菊池直哉教授(同窓会事務局長)の司会で進行し、最初に授賞式が行われ、鶴林氏、川上先生に受賞の楯並びに副賞が南繁獣医学科同窓会会長より送られた。その後、南会長より受賞のお祝いのご挨拶を頂戴した。
受賞者の返礼では90歳になられる川上先生は「1974年に家畜衛生試験場(現動物衛生研究所)から赴任し、同窓会からこうした特別賞をいただけることは大変嬉しい」とお礼を述べた。
鶴林氏は、受賞記念講演「大動物臨床を振り返って」において、学生時代から現在までを大動物臨床研究会を中心にしてスライドを用いて約1時間述べた。
その中で恩師の黒澤亮助先生の「君たちは難産に難産の末生まれた(学科創設)喜び迎えられない子であるので社会の風当たりが強ことを認識して頑張っていただきたい。
また君たちは最高学府出身だが農家の父さん母さんは尋常小学校出が多いので判りやすい言葉で優しく対応することが肝心だ。生涯忘れないでほしい」という言葉を紹介し、創世期の学生が受けた心構えを述べた。
学生に向けて、「獣医学だけではなく畜産、経済、食糧、気象、環境等広く学ぶことの大切さ」を述べ、実社会で出てからは「どこの大学を出たかより、大学をでてからどうしたか」が重要であると語った。
終了後は獣医学科に会場を移し、和やかに茶話会が催され、また夕刻から鶴林氏の受賞祝賀会も開催された。