風雪の強い悪天候となった去る1月25日(土)午後2時40分からA3号館305番教室において、食料経済史研究室 發地喜久治教授の最終講義が第15回農業法の講義の一環として行われた。会場には150名を超える受講生と卒業生、学内関係者が出席した。小糸健太郎教授の司会で進行し、中辻浩喜学類長から講師紹介を兼ねてご挨拶が行われた。
スライドを用いて約90分の授業を以下の項目に沿って丁寧にご紹介していただいた。1)群馬県の都市近郊農村に生まれた(養蚕農家での経験を紹介)。2)研究の扉を開く人々との出会い(神奈川大学での卒論・修士論文の取組等を紹介)。3)社会を理解する学問・経済学との出会い。4)土地制度の変革をテーマに:戦後農地制度史(1982年東京都農業会議事務局に勤務)。(5)現実社会の土地問題との出会い:都市農業問題(宅地並み課税等を紹介)。6)酪農学園大学への転出、戦後開拓史の舞台へ(1992年に本学講師として着任)。7)異文化との出会い新彊ウイグルと内モンゴル(現地の文化等を紹介)。8)食文化論への関心、調理実習に取組(米粉パン等を紹介)。9)新たな研究領域への挑戦:ハラル認証問題(科研費代表者)。10)外部との連携、高大連携活動(大野農業・岩見沢農業との連携協定を紹介)、アジア酪農交流会(現在会長として活躍)。11)学生の皆さんへの感謝と期待。
最終講義の学生へのメッセージとして以下の歌を送った。「山川の末に流るる橡殻(とちがら)も 身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ」(出展:「空也上人絵詞伝」)。
最後に研究室の卒業生である堀田奈々恵さんから花束が贈呈され、集合写真ののちに最終講義を終了した。
地塩会の総会・研究会を令和元年10月13日、愛知県JR名古屋駅前の「ウインクあいち」(愛知県産業労働センター)13F1301会議室を会場に、研究会講師として本学獣医学群伴侶動物内科学Ⅰユニット准教授の前原誠也先生をお招きし午後1時~5時の4時間に亘り開催しました。今回から、大学から講師の派遣費が出ないということで、小動物に関連する企業様にスポンサーとして、ブースを出していただいた。
総会は岩佐達男会長の挨拶に始まり、進行を事務局に一任いただき報告事項・審議事項・その他と進行した。
1. 報告事項
①平成30年10月21日愛知県JR名古屋駅前の「ウインクあいち」(愛知県産業労働センター)11F 1106会議室にて、総会と研究会を午後1時から5時までの4時間に亘り開催しました。
②研究会講師として本学獣医学類伴侶動物内科学Ⅱユニット准教授 井坂光宏先生をお招きし、「グレード4膝蓋骨内方脱臼」「中堅大学教員が思う近年の獣医学生」「僧帽弁装置に着目した心臓超音波検査」についてスライドを駆使されて、分かりやすく丁寧な講義をされました。
③附属病院臨床教材ライブラリの配信について
【2019年4月1日掲載】(詳細教材名割愛)
④ 2019年2月27日(水)に酪農学園東京オフィスにて、開催されました全国酪小獣会議の報告(詳細内容割愛)。
2. 審議事項
① 2018年度(平成30年度)収支決算について
② 2019年度(平成元年度)事業計画について
2019年度総会・小動物臨床研究会について(本日開催)
③企業スポンサー、講師派遣費用について
④ 連絡の方法について
小動物臨床研究会は、前原誠也先生が「緊急対応が必要な眼科疾患」についてスライドを駆使されて、分かりやすく丁寧な講義をされました。
前原誠也先生は、2001年に酪農学園大学獣医学科を卒業した後、大学院に進学し、2006年から教員として酪農学園大学に勤務し、本学伴侶動物医療分野内科学ユニットⅠに赴任され准教授としてご活躍されています。
会員からは臨床医ならではの質問が多くあり、先生から的確なお答えを頂き、会員からは満足した感じが伝わる非常に良い研究会であったと思っております。
特に眼科はよく遭遇する症例が多いので、緊急にどのように対応すれば良いか、とても役に立つ内容でした。
懇親会は午後5時から7時までの2時間で恒例の「百楽」で開催しました。
17期卒業生の足立恒夫先生の乾杯で始まり話が弾み、前原先生の周りには会員が常に取り巻き、会員が講師の先生から何かを得たい親しくしたいという雰囲気が強く出た実りのある会で有りました。
最後は恒例の酪農賛歌を全員で肩組み歌いましたが、前原先生も一緒に肩を組み微笑みながら歌っておられたのが非常にうれしく感じ、講師と会員が酪農学園精神で一つになった良い懇親会でした。 (文責:事務局長 淺井亮太)
令和元年10月26日宮城県秋保温泉「ホテル きよ水」にて、宮城県支部獣医学科同窓会・緑風会宮城県支部合同同窓会の研修会を開催しました。
本学より、谷山弘行理事長をお招きし、「本学の最近の情勢と同窓生の卒業後進路等について」ご講演いただきました。
宮城県内は、台風19号の被害が大きく研修会参加者にも少なからず影響しておりましたが、久しぶりにお会いできた谷山先生と有意義な時間を過ごすことができました。
10月26日(土)午後7時から 「ホテルセンチェリー21広島」を会場に竹花学長と石島常務理事をお迎えして17名の同窓生の出席により同窓会を開催しました。
同窓会の開催に先立ち、今年ご逝去された5期の阿部先生のご冥福を祈り出席者全員で黙とうを行いました。
開会のあいさつは、出席者の中で最年長の藤井先生に行っていただきました。
竹花学長には欧州の獣医学教育認証に受けての取り組みについて等の大学の近況についての講演をいただきました。
また石島常務理事には、経営面からの酪農学園の状況について講演をいただきました。続いて土肥先生の乾杯のあいさつにより懇親会が始まりました。
出席者はそれぞれが自己紹介と近況報告を行い、盛会のうちに同窓会が終了しました。 (文責 山田博道)
今年は18名が10月19日-20日広島県福山市集合、尾道経由、しまなみ海道、そして愛媛県の道後温泉に行きました。
変わっているのはその行き方で、サイクリングで90km瀬戸内を渡るもの(大江、竹花)、1200-1300ccの大型バイクで渡る者(岡田、安田)、バスから応援する者みんな同級生のタフさに感激です。
平山郁夫美術館でシルクロードを想い、石手寺では来るべき遍路の準備をし、松山城・道後温泉では俳句をひねりました。
同期会総会は濱岡さん挨拶、物故者へ黙祷、大学の現状報告、歴代三愛賞受賞者説明(竹花学長)を受けました。三愛精神を叩きこまれた素晴らしい獣医師たちの集まりでした。
去る10月13日、ホテルエミシア札幌にて41期卒後10周年同窓会を行いました。くしくも記録的な被害をもたらした台風19号の接近と時同じくしての開催となりました。当初の参加人数40名ほどでしたが、台風の接近に伴い一人また一人とキャンセルが増えていき、延期・中止もやむなしという状況でした。前々から数少ない有休を使って楽しみにしていてくれた同窓生や、飛行機が飛ぶかもしれないとぎりぎりまで粘ってくれる同窓生が多く、苦渋の決断でしたが予定通り開催といたしました。結局、21名の同窓生が集合し、竹花学長、小岩先生、廉澤先生、岩野先生の4名の先生方がお祝いに来てくださいました。中にはあの台風の中、唯一といっていいのではないかと思われる羽田~新千歳空港行きの一便に乗って関東からやってきてくれた同窓生もおりました(強運の持ち主が二名ほど!)。 こんな状況でも駆けつけてくれる彼らの熱意は10年経っても何も変わらず、とても懐かしい気持ちになりました。
そうは言っても現実問題、予算がかさむことは目に見えておりました。延期・中止はどう考えても赤字、開催すれば痛手が少ないか、いやしかし赤字、と試行錯誤をしていた時、同窓会の皆様からのお力添えいただいたことで救われました。日々、同窓会の皆様にはお世話になっておりますが、こうした予期せぬハプニングに見舞われた今回、開催するか否かの相談に乗ってくださった先生方や、補助金の支給をしてくださった同窓会の皆様、改めて皆様のあたたかいご支援を感じました。この場をお借りして心から感謝申し上げます。
会場では、竹花学長より今後の獣医療について御高話を拝聴いたしました。酪農学園の現状とこれから10年どのように獣医療に貢献していくか、改めて一人ひとりが考える機会となりました。それに関連して、恥ずかしながらも同窓生一人ひとりが“10年後の自分へメッセージ”を発表し、これから10年先への誓いを立てました。日々の診療・仕事・子育てに追われ、こんな時でないと自分を見つめる機会もありません。とても有意義なひと時でした。また、お忙しい中お越しいただいた竹花先生、小岩先生、廉澤先生、岩野先生に、感謝の気持ちを込めまして花束贈呈をいたしました。来られなかった先生方からもあたたかいメッセージをいただき、改めて今ここにいる私達は先生方のご指導の賜物なのだと感じ、胸が熱くなる思いがいたしました。
久しい仲間との時間はあっという間で、酪農讃歌を歌いながら、20周年はどうなっているのかなと不安になりつつも少し楽しみな気持ちで、無事閉会いたしました。10年という区切りに同窓会を開催できたこと、とても有意義なひと時でした。10年前には見えなかった感謝の気持ちや先生方の思いを感じ、またこれからの10年への目標を明確に示す1ページになりました。
最後になりましたが、今回の台風19号にて被災された皆様、またそのご家族様に心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。(41期同窓生代表 堀 あい)
10月11日(金)午後1時から中央館学生ホールにおいて、獣医同窓会主催の第14回「三愛賞」の授賞式並びに受賞講演会が開催された。
会場には獣医学類教員や学生、同窓生、学園関係者約100名が出席した。本年度の「三愛賞」受賞者は本学獣医学科OB11名で構成する江別市小動物開業獣医師会(さっぽろ獣医師会江別班)。
選考理由は、現状の所属員が全て本校の卒業生で構成されており、母校の地元である江別市における小動物診療への発展に寄与している。また、2006年より「動物愛護フェスティバルinえべつ」の開催とその運営の中心団体としてこのフェスティバル全体を運営し、来場者5000名を越える会へと発展させたことによるものです。
授賞式は三好健二郎講師(同窓会事務局長)の司会で進行し、南繁獣医同窓会会長より受賞者の紹介とお祝いのご挨拶を頂戴した。次に授賞式が行われ、松尾直樹氏(17期)に受賞の楯が、吉田充宏氏(23期)に副賞が南会長より贈呈された。
「三愛賞」の受賞記念講演は、吉田充宏氏から「子供たちに夢と命を慈しむ心を」と題して江別市動物愛護フェスの概要報告を、松尾直樹氏から「小さな獣医師会の挑戦」と題して同様に動物愛護フェスの経過報告や酪小獣について、約1時間程度、スライドで紹介していただいた。
講演会終了後は2階の談話室に会場を移し、関係者での茶話会が和やかに催された。なお、同日夕刻には関係者による受賞祝賀会が江別市内で開催された。
2019年9月15日(日)、卒業20周年記念同窓会を執り行いました。道内外および海外より、53名の同窓生が参加しました。教員のご参加は2名でした。懇親会は、ニューオータニイン札幌で同日18:00より、種池哲郎元獣医薬理学教室教授の乾杯の音頭で開始しました。約一時間の歓談後、同窓生の椿下早絵獣医保健看護学類准教授に作成していただいた動画を上映、同窓生全員による近況報告などを行い、約2時間で終了しました。
その後、同ホテル地下一階のバーオークルームにて二次会を行い、同窓生44名、教員1名が参加しました。2時間ほど歓談した後、すすきのに移動し、三次会(フィンチオブアメージングダイナー)を行いました。参加者28名でした。
参加予定者全員が予定通り来札し、卒業以来20年ぶりに再会する方々もいて、非常に有意義な同窓会を行う事が出来ました。
ご援助いただきました酪農学園同窓会、大学同窓会校友会、獣医同窓会様、約半年に及ぶ開催の計画をお手伝いいただいたニューオータニイン札幌の伏見様、お忙しい中ご参加いただいた教員の先生方、そして遠方にもかかわらず、20周年記念同窓会に参加していただいた同窓生の方々に感謝いたします。次回の同窓会でまた多くの方々が集まれること願います。
(文責 獣医学科31期 卒業20周年記念同窓会幹事 瀬野貴弘)
8月25日、例年どおり支部総会と講演会を開催しましたが、若い同窓生の参加者が少なかったことが残念です。
総会では事業報告・決算報告等が承認され、報告事項では2019年代議員会について支部長から報告し、併せて19期の太田耕司君が4月に逝去されたことも報告して故人のご冥福をお祈りしました。
講演会は同窓会副会長でもある中出教授にお願いし「酪農学園大学と獣医学群の現況と課題」のお話を伺いました。大学の変貌ぶりや獣医学共用試験そして国際認証取得に取り組んでいる様子を伺うことができ、卒業生として母校を支えていく気構えを持つことの重要性も示していただきました。
当日、中出教授は(公社)栃木県獣医師会が主催した獣医大学を目指す高校生と保護者を対象にした公開講座の講師を済ませた後での支部総会出席であり、宇都宮では多忙な時間を過ごされたことと思います。
懇親会参加予定者は当初19名でしたが追加参加者も有り、22名での宴となりました。常連の同窓生や久しぶりに顔を合わせた同窓生そして支部同窓会に初めて出席した者もいて、大学時代の思い出や近況を報告しあって、楽しいひと時を過ごすことができました。
日曜日の開催だったため、懇親会終了後は翌日に備えて家路につくものも多い中、夕立にもかかわらず中出教授に夜の宇都宮を案内すべく街に繰り出す者もいました。(栃木県支部長 渡邊正信)