第18回白樺会セミナー開催報告
9月13日、第18回白樺会セミナーが酪農学園東京オフィスにおいて開催されました。
セミナーは平賀武夫先生による「正常な発生と異常な発生-ウシ・ニワトリ・ゼブラフィッシューおまけに野生鳥類」と上野博史先生による「犬猫の脳脊髄疾患を疑う症例へのアプローチ」の2題。
それぞれ2時間の熱の入ったご講演。両先生ともはじめに獣医学教育の現況を紹介されました。印象的だったのは平賀先生によるパワハラ教育の指摘。パワーポイントで消化しきれないほどの沢山の情報を提供し、膨大な情報から試験問題を作成していることはハラスメントになるのではないかとのご指摘。そのようにならないように教育に気を遣っているとのことでした。
上野先生は4年終了時に実施される獣医学教育新制度の共用試験について、共用試験に合格しないと5年生以降の参加型実習を受けられないことなどが紹介されました。その後の専門のお話も平賀先生の奇形発生のメカニズムや上野先生の神経疾患が疑われる症例の原因追及を行う鉄則など、参加者は熱心に耳を傾けておりました。
残念なことに関東・東京合同地区獣医師大会開催と日程が重なってしまい、参加者が例年より大分少ない状況でしたが、4時間にわたる充実したセミナーで、その後の懇親会も少数精鋭でじっくりと語り合うことができました。(文責:加藤清雄)