酪農学科7期 渡辺兵衛氏 「建学原論」で「土を愛する」:精神の継承を講義
12月5日(木)9時から黒澤記念講堂を会場に1年生約400名を対象とした「建学原論」が行われた。講師は八雲町在住で八雲教会牧師の渡辺兵衛氏(酪農7期1969年度卒)。「酪農学園の教育理念の継承Ⅱ」‐「土を愛する」精神を継承する-と題して約1時間の講義を行った。渡辺氏は自己紹介で山梨から北海道に憧れて本学を目指したことや卒業後、農村伝道神学校に進み、牧師として野幌や名寄等での伝道にふれた。
講義の前半では2人の師(原田勇氏、樋浦 誠氏)との出会いについて語った。まず前学園長の原田先生については3年時のゼミ選択で土壌肥料学研究室を選択し、濃密な1年間を過ごしたことが印象的であったことを述べた。同じゼミ生の河村正人氏やOBの生出正美氏を交えた瀬棚までの材料採取の話等々原田先生から受けた影響の大きさを語った。
樋浦誠初代学長については三愛塾運動との関わりを詳細に説明した。三愛精神について樋浦先生からの感化力を以下のように表現した。「ひとつのことを最後までやりとおす精神の継承は、生きた人間によって実体のあるものとなる。」
「土を愛する」では、ヘブライ語での「人」と「土」の意味の類似や小野信一氏の「土と人のきずな」や島村菜津氏の「スローフードな日本」を紹介し、生命の源としての「土」の特性を述べた。
最後に初代宗教主任アーサー神塚氏の言葉を引用し、地球市民的な生き方を提唱した。
テキストの最後には酪農学園に学ぶそれぞれが「土を愛する」精神をもって、自分の場で自分にできる具体的な実践をしていくことが、精神が継承されることだと思う。そのためには「生きた人格的出合い」が不可欠であり、そのことを切に期待していると結んでいる。
酪農家卒業生3名が「酪農家の6次産業の取り組みと課題」講演。
11月22日(金)14時40分から酪農学園ミルク産業活性化推進会議主催の公開シンポジウムが本学A3号館(旧農経館)2階205号教室で50名を超える学生や関係者により開催された。
荒木和秋 推進会議委員長の司会進行で行われた。まず中標津畜産加工センター川口 理氏から「酪農家の6次産業化の取り組みに向けて」と題しての講演が行われた。レジュメとPPTにより6次産業化の意義や事前準備、顧客設定、チーズの特性、地域ブランド化の必要性や条件、ブランド管理等について幅広い知識で丁寧に説明していただいた。
次に十勝大樹町の半田ファーム経営の半田司氏からは「規模拡大路線かあら多角化路線へ チーズとカフェで1万人を呼び込む」のテーマでPPTにより自身の生乳生産からチーズ製造・販売までの6次産業化部門の概要を紹介した。日々の記録等製造販売上のエビデンス管理の重要性やみそ味やワイン滓での特徴のあるチーズ製造等も紹介していただいた。
3人目は天塩町宇野牧場経営の宇野剛司氏。テーマは「牧場のブランド化!!」。卒業後に舎飼から放牧酪農へ、また6次産業化のために経営管理を学び直し、現在、牛乳豆腐からの発想で「torokket UNO」を製造販売している。良い土づくりから始めた経営の苦労談や今後100億をめざす経営について、新進気鋭酪農家として学生を前に熱弁をふるっていただいた。
講義中に講師3氏から美味しいチーズや洋菓子の提供があり、試食しながら講演をお聞きした。
講演後、パネルディスカッションが行われ、食の安全安心の視点やTPP対応について学生から質問もあった。
酪農学科OB木庭健一氏(福岡県八女市)酪青研 黒澤賞(最優秀賞)受賞!
11月13日(水)、仙台市において、日本酪農青年研究連盟主催の第65回日本酪農研究会~酪農経営コンクール~が、全国の酪農青年約250名が参加して盛会に開催されました。
最優秀賞(黒澤杯)には、大学酪農学部酪農学科22期卒業の木庭健一さん(福岡県八女市)が輝きました。木庭さんの経営は、自給飼料の確保など地域資源を有効に活用して高い収益を実現していること、人と人とのつながりを大切にして、地域の農家がお互いに支えあう「八女発のミルクコミニティー」づくりに取り組んでいること、などが高く評価されました。
審査員として安宅一夫本学名誉教授も参加しました。木庭さんには今後一層の研鑚を期待し、公益財団法人酪農育英会(理事長仙北富志和)から育英金が授与されました。
緑風会(教員OB会)道東地区支部研修会開催報告
10月5日(土)、緑風会第6回2013年度道東地区支部研修会(美幌会場)が北見経済センターを会場に行われ、26名が出席した。本学からは森田茂教育センター長、金子正美環境システム学部長、浦川が出席した。この研修会は平成18年度に企画され、19年度より開催されており、今回で6回目を迎えた。
13時30分から杉田良治別海高校長の進行で開会式が行われた。主幹校挨拶を畠山佳幸十勝支部長、緑風会本部から二木浩史副会長が西田会長に代わり挨拶した。本学代表挨拶を森田茂教育センター長が行い、周年事業出席へのお礼や収穫感謝祭を紹介した。
研修1として、各参加校より15分程度の高校の現況紹介を行った。
1)北海道音更高等学校 高橋 晋教諭より普通科、農業科の教育運営を報告。農業科の生徒による「寄せ植え講座」等を普通科生徒に実施し、好評である。10年前から旧牧草地を森にして環境教育を実施。「カミネッコン」による植樹の紹介。地域住民への森づくりの解放講座。花フェスタ(6月札幌大通)参加等。
2)北海道帯広農業高等学校 堀川裕信教諭より報告。「銀の匙」の話題提供と苦労談。スポーツでの活躍も紹介(柔道、スケート、陸上競技等)。募集は順調である。
3)北海道中標津高等学校 杉田慎二教諭より根室地区の農業状況について、牧草地の作付面積や人口も減少していない珍しい地区であることを紹介。ただし、中標津農業高校は生徒募集に苦戦しているとのことでした。昭和25年に中標津高等学校計根別分校として開校。昭和42年に中標津農業高校となる。平成11年に学科転換を行い、現在にいたっている。
4)北海道標茶高等学校からは嶋英樹教諭がPPTを利用して、高校における教育実践活動について幅広く紹介した。活動実践として平成22年より「花フェスタ」に出場。別紙にもあるロボット搾乳機を平成21年度に導入し、近代的な酪農経営を展開している。教育実践として地域環境保全活動や空港花壇植栽事業も行っている。
5)北海道別海高等学校 大村竜二教諭より平成19年より取り組んできたコミュニテイ・スクール(学校運営協議会制度)を取り上げ、その構成や主な活動内容について紹介した。設置されている部会として、学習部会、生活部会、進路部会、健康教育部会、農業教育部会で、メンバーに医師やPTAのOB、JA、町、教育長等多彩なメンバーで構成されており、ユニークな取組として紹介された。
6)北海道美幌高等学校 漆原 剛教諭より合併後の「北海道美幌高等学校」の状況について紹介した。農業科は「生産環境科学科」「地域資源応用科」の2科。普通科との合併により部活動の活性化と進路指導が強化されている。
研修2として、本学の先生方より以下の内容について、資料やPPTを利用して報告した。
まず森田茂教育センター長より大学の再編に伴う農食環境学群の循環農学類と食と健康学類の概要報告を資料により行った。大学入学者全員による「基盤教育」の内容や収穫感謝祭の様子を紹介。循環農学類のコース紹介、フィールド教育センターや元野幌肉牛教育研究農場の施設計画も紹介。食と健康学類のコース紹介や管理栄養士国家試験結果にもふれた。
引き続き金子正美教授は同農食環境学群の環境共生学類の紹介とご専門のGIS関連分野での研究教育の取組を紹介し、協定等による具体的な産業応用事例も紹介した。その後、質疑応答を行い研修会を終了した。また、5時より会場を変更し研修会参加者による懇親会が和やかに開催された。
昭和44年卒酪農学部同期会開催報告
9月27~28日(金・土)18:30から定山渓ホテルにおいて13名の参加者により標記の同期会を開催した。酪農学園から仙北富志和学園長。恩師では太田一男元教授、篠原功助教授にご出席いただいた。
平成19年度より2年毎に開催している同期会であり、本年は9月28日の学園創立80周年に合わせての挙行とした。
参加者は13名と少なめであったが、仙北学園長、太田、篠原各恩師にご出席をいただき、熊本(岡本)、広島(高蓋)、山梨(勝村)の本州組、酪農繁忙期の洞爺(塩野谷)、赤井川(山中)等それぞれの熱意で参集した。
前年、突然他界された原田元学園長(毎回出席)や同期面々の黙祷に始まり、仙北学園長のご挨拶を頂き、新学群の状況を把握し、太田先生の音頭で懇親会がスタート。
入試アドバイザーの高蓋氏より募集活動の現状説明、学園80周年DVDの鑑賞、篠原先生の万歳三唱と旧知の現況や健康維持等、深夜に至る二次会迄熱い友好を深め、次回、関東地区開催の計画を確認しながら、翌朝、互いの再会を誓いながら散会した。(文責 堀 文雄)
長崎県支部酪農学科卒同窓会開催報告
去る平成25年9月20日(金)午後7時30分から諫早市内の割烹「ひぐち」において、酪農学園同窓会連合会長崎県支部酪農学科卒同窓会が参加者11名で開催された。会には古賀友英九州地区会長・長崎県支部長と岩永事務局長も出席した。
会員の近況報告では堀越会員に後継者ができ、20年ぶりに参加した。同窓会連合会の動向を古賀会長が説明した。また酪農学園創立80周年記念大学公開講座(福岡)及び酪農講座案内(熊本)について、出席者にパンフレットを配布しPRした(長崎県支部より県内5農業高校へも発送済)。
今後の予定として九州連合同窓会開催を平成26年8月23日(土)福岡県原鶴温泉、長崎県支部総会を平成26年2月 雲仙小地獄 国民宿者「青雲荘」で予定している。 (文責 早田仁司)
酪農学科9期生有志による同窓会開催報告
酪農学科9期生(1972年卒)有志による集いが9月6日、北海道オホーツク管内津別町で開催されました。
5年前に続き2回目で、道内外の夫婦3組を含む12人が参加してお互いの健康と近況を報告し合い懇親を深めました。二次会では全員で酪農讃歌を歌い学生時代の懐かしい記憶をよみがえらせました。(文責 村中英雄)
酪農学園大学昭和44年卒酪農学科・農業経済学科同期会
拝啓、残暑が厳しい今日この頃ですが、皆様お元気でご活躍のことと存じます。
前回総会にて2年後に開催予定でした、同期会をいつもの通り定山渓にて開催する運びとなりました。
早いもので卒業から、44年になりました。今回以降も農業経済学科と合同で開催する事に致しました。(尚今後共ご夫婦での参加も歓迎致します。)
是非この機会にご参集していただき、同級生や先生方に会い、懐かしい話や近況などで盛り上がっていただければと思います。
公私共にご多忙の時期とは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご出席下さいますようお願いいたします。敬具 平成25年8月吉日
1. 開催日 平成25年9月27日(金) 18:30~
1. 会場 定山渓ホテル
1 住所 札幌市南区定山渓温泉西4丁目340
1 TEL 011-598-2111
1. 会次第 ①総会 ②懇親会
1. 会 費 宿泊(14,000~15,000円)*宿泊なし9,000円(二次会分含む)
(ご夫婦で参加の場合2名で(26,000~28,000円です)
集合場所・出発時間 ■地下鉄真駒内駅 16:00出発
■会場(定山渓ホテル) 17:00集合
※地下鉄真駒内駅には発起人の自家用車がお迎えに行きますが、自家用車・バス・タクシー等で会場に直接行って頂いても構いません。
1. 解散 9/28(土)朝食後解散
※ 9月6日(金)までに同封のハガキを返送願います。
酪農学園大学酪農・農経学科同期会発起人会
(小山内、堀、尾崎)
・小山内011-885-7254(携帯090-9750-8600)
E-mail makoto.osanai@citrus.ocn.ne.jp
・堀 011-389-6911(携帯080-3462-0910)
E-mail granpa-fumio1946@nifty.com
・尾崎 0164-22-5450 (携帯 090-2058-2639)
28日(土)は酪農学園創立80周年記念イベントが開催されます。出席希望者は是非参加頂きたいと思います。以上
北海道夏季大学第1期生(野幌会)50周年記念同窓会報告
北海道夏季大学は、本学創立者黒澤酉蔵翁が北海タイムス社長時代に「北海道を担う人材育成」のために北海タイムス社が主催。広く国内の大学生を募り1963年~1971年の間9回、8月の5~7日間、酪農学園大学を会場に行われたもので計500名以上の受講生があった。この間、学生達は寮に泊まり込んで道内外の著名人の講義を受けた。
「野幌会」はその第一期生同窓会であり、本学OB2名(猪野毛氏、北田氏)を含む68名で構成されている。今回、その「野幌会」50周年同窓会が7月24日(水)(札幌ガーデンパレス)、25日(木)(酪農学園大学)の両日に開催され、元農林水産大臣等政財界や教育界で幅広く活躍されている方々24名が全国各地から集まった。
25日(木)、本学では20名が狭き門に集合し、同窓生会館を会場に10時半より約1時間の懇談会が行われた。仙北富志和学園長が本学の現況や当時の様子を紹介し、和やかな懇談となった。その後、会館内復元5番教室で黒澤酉蔵翁のDVD「建学の心をたずねて」を視聴ののち、白樺並木で記念撮影を行った。
学生食堂での昼食体験を挟み、中央館屋上や黒澤記念講堂を見学した。その後、当時宿泊した創世寮の見学希望があり訪問した。寮では当時と同じ本学農場生産の牛乳をご馳走いただき、50年前の学生時代に戻って懐かしんでいた。
酪農学園大学酪農学部酪農学科(平成4年3月卒業)同窓会開催報告
梅雨が明け,連日猛暑の続く,7月14日(日)午後2時から東京浅草ビューホテルを会場に平成4年3月酪農学科卒業の同窓会が開催されました。同窓会の開催のきっかけは,今年4月に行われた,家畜繁殖学研究室小山久一教授の退官パーティの席上,学科の同窓会開催をしてはと話になり,幹事竹内さんが企画・開催に至りました。
当日は,北は北海道,南は福岡県から27名が集いました。職業も,酪農家・食品関連会社員・研究職・公務員・教員など様々で,驚いたのは参加者の中に、大学時代に友人でであった方2組が結婚されていました。
22年ぶりに会う同級生,最初は顔と名前が一致しない戸惑いもありましたが,幹事:竹内久美子さんの挨拶と乾杯で,会場の雰囲気は大学生に戻り,学生時代の思い出,仕事の話や家族の話,大いに盛り上がりのある同窓会となりました。参加者一人一人のスピーチもあり三時間の語らいの時間が過ぎました。
最後には,酪農賛歌を一同で歌い,次回は3年後の2016年7月17日(日)学生時代の思い出の地,札幌で開催することを決めて閉会しました。
今回,酪農学園同窓会連合会より助成金並びに学校案内等の資料を頂き参加者一同感謝しております。今後益々の母校の発展を祈念して報告に代えさせて頂きます。
(文責 千葉 隆)