農業経済学科現地研究会報告
X’mas 歳末商戦ムードと実業団女子駅伝前日の14日(土)、仙台市において第25回を数える農業経済学科同窓会主催の現地研究会が仙台ガーデンパレスを会場に開催された。
講師は本年度で定年を迎えられる協同組合論の村岡範男教授。講演テーマは「現代における協同組合の役割」。同窓生は10名で福島県からも出席いただいた。
多少、最終講義には早いのですが約1時間拝聴しました。講義概要は以下のとおり。なお学科同窓会主催での現地研究会は今回で最終回となります。
2012年は国際協同組合年であり、2008年のリーマンショック以来、営利追求からの方向転換としてドイツ等での協同組合設立ブームをもたらした。
協同組合の古典的定義は「資本主義社会における経済的弱者の自衛組織」として構成員(組合員)が自助、自己管理、自己責任(財務責任含む)の三位一体法則による活動組織とされている。
協同組合の実態は1844年のイギリスの「ロッチデール公正先駆者組合」を嚆矢とし、1895年に国際協同組合同盟(ICA)が設立され、日本での協同組合運動の出発点は1900年(明治33年)の「産業組合法」の公布であり、110年の歴史をもつ。現在、国際協同組合同盟加盟国93カ国249団体。傘下の組合員10億人以上。
日本では農業協同組合、漁業協同組合、森林組合、生活協同組合、大学生協、労働金庫、信用組合、信用金庫が関連団体となっている。
協同組合は社会においてこれまでに重要な役割を演じてきたが、市場原理の歪みを是正し、弱者救済の趣旨から益々重要になってきている。
後段では、近年の方向性や、東日本大震災における協同組合の果たした役割や協同組合へのバッシング等へも言及した。出席者した同窓生は最後まで熱心に聴講していた。
その後、出席者の自己紹介が行われ、所属ゼミや近況等を報告していただいた。最後に記念撮影ののち研究会を終了した。その後は、会場を移動して村岡先生を囲み懇親会が和やかに開催された。
酪農家卒業生3名が「酪農家の6次産業の取り組みと課題」講演。
11月22日(金)14時40分から酪農学園ミルク産業活性化推進会議主催の公開シンポジウムが本学A3号館(旧農経館)2階205号教室で50名を超える学生や関係者により開催された。
荒木和秋 推進会議委員長の司会進行で行われた。まず中標津畜産加工センター川口 理氏から「酪農家の6次産業化の取り組みに向けて」と題しての講演が行われた。レジュメとPPTにより6次産業化の意義や事前準備、顧客設定、チーズの特性、地域ブランド化の必要性や条件、ブランド管理等について幅広い知識で丁寧に説明していただいた。
次に十勝大樹町の半田ファーム経営の半田司氏からは「規模拡大路線かあら多角化路線へ チーズとカフェで1万人を呼び込む」のテーマでPPTにより自身の生乳生産からチーズ製造・販売までの6次産業化部門の概要を紹介した。日々の記録等製造販売上のエビデンス管理の重要性やみそ味やワイン滓での特徴のあるチーズ製造等も紹介していただいた。
3人目は天塩町宇野牧場経営の宇野剛司氏。テーマは「牧場のブランド化!!」。卒業後に舎飼から放牧酪農へ、また6次産業化のために経営管理を学び直し、現在、牛乳豆腐からの発想で「torokket UNO」を製造販売している。良い土づくりから始めた経営の苦労談や今後100億をめざす経営について、新進気鋭酪農家として学生を前に熱弁をふるっていただいた。
講義中に講師3氏から美味しいチーズや洋菓子の提供があり、試食しながら講演をお聞きした。
講演後、パネルディスカッションが行われ、食の安全安心の視点やTPP対応について学生から質問もあった。
2013年11月
「第25回酪農学園大学農業経済学科現地研究会」開催のご案内
謹啓 霜降の候、皆様におかれましては益々ご清祥のことと存じ上げます。
さて酪農学園大学農業経済学科同窓会主催で毎年企画実施している「現地研究会」をこの度杜の都仙台で開催する運びとなりました。
第25回を数えるこの研究会は大学の学部学科再編に伴い今回で最終回を迎えます。下記の要領で行いますので万障お繰り合わせの上、ご出席を賜りたくご案内申し上げます。
なお農業経済学科以外の同窓生にもお声掛けいただきお誘い合わせのうえご出席いただければ幸いです。 謹白
記
開催日時 2013年12月14日(土)午後3時より
会 場 仙台ガーデンパレス
仙台市宮城野区榴岡四丁目1番5号 ℡022-299-6211
テ ー マ 「現代における協同組合の役割」
講 師 農業経済学科教授 村岡 範男
コーディネーター 浦川 利幸
懇 親 会 終了後、懇親会を予定しております。(会費2,000円です)
連 絡 先 酪農学園大学 入試部入試課 加藤 浩
TEL011-388-4138 kokato@rakuno.ac.jp
準備の都合上、誠に申し訳ありませんが11月25日(月)までに出欠をご連絡いただければ幸いです。
市川ゼミ25周年祝賀会を終えて
去る平成25年11月3日(日)、ホテル札幌ガーデンパレスにおいて市川ゼミの開室25周年祝賀会が開催されました。ゼミ開室初期の先輩から現役学生まで51名にご出席を頂き盛大な盛り上がりとなりました。
市川先生より指導を受け、ゼミを羽ばたいていった卒業生はこれまで300人を超える程になりますが、祝賀会には遠隔地からも多くのご出席をいただき、残念ながら出席することができなかった方からも祝電等を頂きました。これも在学時、一人一人の学生の目線にたって心温まるご指導を頂いた市川先生への感謝の気持ちによるものと考えております。
この祝賀会に際し、お忙しいところ時間を割いていただき干場学長からも25年という長い年月、学生へ指導にあたってこられた市川先生へご挨拶をいただきました。
宴会の模様としては久々に会う先輩、後輩、同期のメンバーもあり学生当時の思い出話に花が咲きました。卒業から年月がたったことで、それぞれの環境にも変化があり、これまでの経過や現在の状況を語るなど話しは尽きない様子が見てとれました。
また余興として、くじ引き形式で現況報告を何名かの方にもしていただきました。
農業経営者として頑張っておられる方、学校教諭として日々学生に指導を行なっている方、地方TV局に勤められ情報発信に携わる方、現在一生懸命勉強に励んでいる学生などなかなか聞くことのできない貴重なお話も頂きました。これも市川ゼミ出身者が第一線で活躍されている証拠でもあるのではないかと思われます。
楽しいひと時はあっという間に過ぎてしまいましたが、今回の祝賀会はこれまでの会とは異なり特別な会となります。残念ながら来年3月末で市川先生がご退任されるということで、この会が最後の祝賀会になるということです。
これを受けまして市川先生よりご挨拶を頂きました。市川先生がこれまで心情としてもたれてこられた指導に対する基本とその想いを強く感じることができ、出席者の皆が、自分が進むべき道を再確認できたのではないかと思えるご挨拶でした。これまで多くの学生を社会に出して頂いたご苦労は私どもには分かりえないものがあったと考えます。
祝賀会の最後として、卒業生からのお祝いのお花と本日出席頂いた方から感謝の意味を込めまして花束の贈呈を行い、本日の出席者全員で市川先生を囲み写真撮影を行い祝賀会を終えました。
無事祝賀会を終えることができたのも遠隔地から出向いていただいた出席者の方々、現役学生、そして祝賀会開催のために日々の労務で忙しい中、事務局としてこの祝賀会開催の準備にあたっていただいた方のご協力による賜物と思います。
祝賀会事務局におきましても不慣れなこともあり、反省点は多々ありますが、無事終えることができたことに関係者の方に深く御礼申し上げたいと思います。
今回のこの市川ゼミ25周年祝賀会の開催が、これまで連絡を取り合うことが難しかった市川ゼミ出身者の輪の広がりのきっかけとなり、それが酪農学園大学を学び舎とした卒業生としての更なる結びつきに繋がっていけば幸いと思い結びとさせていただきます。 (文責 市川ゼミ25周年祝賀会事務局 (公益法人 北海道農業公社 道南支所 業務課 主任)宮 浦 徹 )
緑風会(教員OB会)道東地区支部研修会開催報告
10月5日(土)、緑風会第6回2013年度道東地区支部研修会(美幌会場)が北見経済センターを会場に行われ、26名が出席した。本学からは森田茂教育センター長、金子正美環境システム学部長、浦川が出席した。この研修会は平成18年度に企画され、19年度より開催されており、今回で6回目を迎えた。
13時30分から杉田良治別海高校長の進行で開会式が行われた。主幹校挨拶を畠山佳幸十勝支部長、緑風会本部から二木浩史副会長が西田会長に代わり挨拶した。本学代表挨拶を森田茂教育センター長が行い、周年事業出席へのお礼や収穫感謝祭を紹介した。
研修1として、各参加校より15分程度の高校の現況紹介を行った。
1)北海道音更高等学校 高橋 晋教諭より普通科、農業科の教育運営を報告。農業科の生徒による「寄せ植え講座」等を普通科生徒に実施し、好評である。10年前から旧牧草地を森にして環境教育を実施。「カミネッコン」による植樹の紹介。地域住民への森づくりの解放講座。花フェスタ(6月札幌大通)参加等。
2)北海道帯広農業高等学校 堀川裕信教諭より報告。「銀の匙」の話題提供と苦労談。スポーツでの活躍も紹介(柔道、スケート、陸上競技等)。募集は順調である。
3)北海道中標津高等学校 杉田慎二教諭より根室地区の農業状況について、牧草地の作付面積や人口も減少していない珍しい地区であることを紹介。ただし、中標津農業高校は生徒募集に苦戦しているとのことでした。昭和25年に中標津高等学校計根別分校として開校。昭和42年に中標津農業高校となる。平成11年に学科転換を行い、現在にいたっている。
4)北海道標茶高等学校からは嶋英樹教諭がPPTを利用して、高校における教育実践活動について幅広く紹介した。活動実践として平成22年より「花フェスタ」に出場。別紙にもあるロボット搾乳機を平成21年度に導入し、近代的な酪農経営を展開している。教育実践として地域環境保全活動や空港花壇植栽事業も行っている。
5)北海道別海高等学校 大村竜二教諭より平成19年より取り組んできたコミュニテイ・スクール(学校運営協議会制度)を取り上げ、その構成や主な活動内容について紹介した。設置されている部会として、学習部会、生活部会、進路部会、健康教育部会、農業教育部会で、メンバーに医師やPTAのOB、JA、町、教育長等多彩なメンバーで構成されており、ユニークな取組として紹介された。
6)北海道美幌高等学校 漆原 剛教諭より合併後の「北海道美幌高等学校」の状況について紹介した。農業科は「生産環境科学科」「地域資源応用科」の2科。普通科との合併により部活動の活性化と進路指導が強化されている。
研修2として、本学の先生方より以下の内容について、資料やPPTを利用して報告した。
まず森田茂教育センター長より大学の再編に伴う農食環境学群の循環農学類と食と健康学類の概要報告を資料により行った。大学入学者全員による「基盤教育」の内容や収穫感謝祭の様子を紹介。循環農学類のコース紹介、フィールド教育センターや元野幌肉牛教育研究農場の施設計画も紹介。食と健康学類のコース紹介や管理栄養士国家試験結果にもふれた。
引き続き金子正美教授は同農食環境学群の環境共生学類の紹介とご専門のGIS関連分野での研究教育の取組を紹介し、協定等による具体的な産業応用事例も紹介した。その後、質疑応答を行い研修会を終了した。また、5時より会場を変更し研修会参加者による懇親会が和やかに開催された。
酪農学園大学昭和44年卒酪農学科・農業経済学科同期会
拝啓、残暑が厳しい今日この頃ですが、皆様お元気でご活躍のことと存じます。
前回総会にて2年後に開催予定でした、同期会をいつもの通り定山渓にて開催する運びとなりました。
早いもので卒業から、44年になりました。今回以降も農業経済学科と合同で開催する事に致しました。(尚今後共ご夫婦での参加も歓迎致します。)
是非この機会にご参集していただき、同級生や先生方に会い、懐かしい話や近況などで盛り上がっていただければと思います。
公私共にご多忙の時期とは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご出席下さいますようお願いいたします。敬具 平成25年8月吉日
1. 開催日 平成25年9月27日(金) 18:30~
1. 会場 定山渓ホテル
1 住所 札幌市南区定山渓温泉西4丁目340
1 TEL 011-598-2111
1. 会次第 ①総会 ②懇親会
1. 会 費 宿泊(14,000~15,000円)*宿泊なし9,000円(二次会分含む)
(ご夫婦で参加の場合2名で(26,000~28,000円です)
集合場所・出発時間 ■地下鉄真駒内駅 16:00出発
■会場(定山渓ホテル) 17:00集合
※地下鉄真駒内駅には発起人の自家用車がお迎えに行きますが、自家用車・バス・タクシー等で会場に直接行って頂いても構いません。
1. 解散 9/28(土)朝食後解散
※ 9月6日(金)までに同封のハガキを返送願います。
酪農学園大学酪農・農経学科同期会発起人会
(小山内、堀、尾崎)
・小山内011-885-7254(携帯090-9750-8600)
E-mail makoto.osanai@citrus.ocn.ne.jp
・堀 011-389-6911(携帯080-3462-0910)
E-mail granpa-fumio1946@nifty.com
・尾崎 0164-22-5450 (携帯 090-2058-2639)
28日(土)は酪農学園創立80周年記念イベントが開催されます。出席希望者は是非参加頂きたいと思います。以上
北海道夏季大学第1期生(野幌会)50周年記念同窓会報告
北海道夏季大学は、本学創立者黒澤酉蔵翁が北海タイムス社長時代に「北海道を担う人材育成」のために北海タイムス社が主催。広く国内の大学生を募り1963年~1971年の間9回、8月の5~7日間、酪農学園大学を会場に行われたもので計500名以上の受講生があった。この間、学生達は寮に泊まり込んで道内外の著名人の講義を受けた。
「野幌会」はその第一期生同窓会であり、本学OB2名(猪野毛氏、北田氏)を含む68名で構成されている。今回、その「野幌会」50周年同窓会が7月24日(水)(札幌ガーデンパレス)、25日(木)(酪農学園大学)の両日に開催され、元農林水産大臣等政財界や教育界で幅広く活躍されている方々24名が全国各地から集まった。
25日(木)、本学では20名が狭き門に集合し、同窓生会館を会場に10時半より約1時間の懇談会が行われた。仙北富志和学園長が本学の現況や当時の様子を紹介し、和やかな懇談となった。その後、会館内復元5番教室で黒澤酉蔵翁のDVD「建学の心をたずねて」を視聴ののち、白樺並木で記念撮影を行った。
学生食堂での昼食体験を挟み、中央館屋上や黒澤記念講堂を見学した。その後、当時宿泊した創世寮の見学希望があり訪問した。寮では当時と同じ本学農場生産の牛乳をご馳走いただき、50年前の学生時代に戻って懐かしんでいた。
活躍する同窓生(地元 江別篇)
本学で学科長や学生部長を歴任された工藤英一名誉教授(本学農業経済学科4期卒)は、現在、江別市江北地区の地域活性化のために様々な取組を進めております。その活動の一端を「江北まちづくり会」のホームページ(下記URL)からご覧いただけますのでご紹介いたします。
http://www3.ocn.ne.jp/~jimoto/index.html
2013年度大学・大学院入学式報告
例年になく残雪の多いキャンパスにおいて、晴天に恵まれた4月4日(水)10時より本学第一体育館を会場に、2013年度入学式が執り行われた。
大学803名、大学院29名、多くのご父母、関係者をお迎えして、藤井創宗教主任の司式による招きの言葉で開式した。聖書ではマタイによる福音書「心をつくし、精神をつくし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」「隣人を自分のように愛しなさい」の2つの掟をご紹介いただいた。
干場信司新学長は、式辞の中で、「答えのない問題を自ら考えて解くことの重要性、失敗を恐れないこと、友達は一生の付き合いとなること」等、実学教育の特色と大学で学ぶ心構えを述べた。
麻田信二理事長からは、3.11以降、国土保全における本学の建学の精神の持つ重要性や借景たる世界三大森のひとつでもある野幌原始林の讃美。日本一ともいうべきこのキャンパスで学ぶ学生へ「求めよさらば与えられん」という聖句を引用した勉学への励まし、ご父母への祝辞の挨拶を頂戴した。
最後に全員で校歌とも言うべき「酪農讃歌」を合唱して式を閉じた。
酪農学園大学学位記授与式報告
あいにく朝の荒天から時折野幌特有の強い風が吹く日となった3月21日(木)。
今年度、大学・大学院合わせて678名がそれぞれの道を歩む門出の日を迎え、ご父母、教職員の参列のもと、学内の体育館において10時から学位記授与式が執り行われた。
藤井創宗教主任の司式により讃美歌、聖書朗読、祈祷を以って始められた。学部学科・大学院・短大のそれぞれの総代に谷山弘行学長より学位記が授与された。
谷山学長からは卒業生に向けて「三愛主義という建学の精神の伝道者としての使命を求める」式辞があり、卒業生を代表して鬼丸義明さん、加藤由季さんによる在学時のサークルや仲間との思い出や関係者へのお礼の証詞が述べられた。
次に麻田信二理事長は、挨拶の中で「酪農讃歌を共に歌う同窓生であることに誇りを持ってほしい」と述べた。最後は「酪農讃歌」を参列者全員で合唱して式を閉じた。
学科別懇談会場においては、学位記と同時に「酪農讃歌」の音楽CDが同窓会から、「酪農ジャーナル」が、大学と同窓会からプレゼントされた。