2013年度 酪農学園大学学位記授与式報告
天候には恵まれたが例年になく残雪の残る3月21日(木)、大学・大学院合わせて684名が門出の日を迎え、大勢のご父母、教職員参列のもと、酪農学園大学体育館において、10時から学部学科として実質的に最後となる学位記授与式が執り行われた。
藤井創宗教主任の司式により讃美歌、聖書朗読、祈祷を以って始められた。
大学学部学科・大学院のそれぞれの総代に干場学長から学位記が授与された。
干場学長は式辞の中で、関係者への謝辞と卒業生へ「種は3つ播け」という餞けの言葉を贈った。卒業生を代表して北山祐介さん、藤原滉さんによる証詞では実習等をとおしての経験や関係者へのお礼、学科が無くなることへの寂しさ等を述べた。
次に麻田信二理事長は、挨拶の中で「酪農讃歌を共に歌う同窓生であることに誇りを持ってほしい」と述べた。最後は「酪農讃歌」を参列者全員で合唱して式を閉じた。
式終了後の学科別懇談会場において、学位記と同時に「酪農讃歌」の音楽CDが校友会から、「酪農ジャーナル」が大学と校友会からプレゼントされた。
食品科学科健康栄養学専攻第2回同窓会開催報告
平成26年2月22日、23日(土、日)札幌市南区小金湯温泉にて、食品科学科健康栄養学専攻(以下、健専)の同窓会が開かれました。
今回は“遠方で活躍している同窓生が、気兼ねなく仲間とゆっくり語り合える時間をつくろう”という先生側からのご意向にお答えして、初の温泉地開催となりましたが、皆様のご協力のもと無事終了致しましたこと、ご報告いたします。
さらに、もう一つ新たな試みとして、酪農学園大学全体の同窓生との繋がりにも意識を向けました。これは、他の学科の同窓生の間で「酪農学園大学は、社会に出た後で、非常に多くの同窓生と出会う」と口を揃えてお話されるのを耳にする機会が多かったからです。実際に、食品関連の業界に多岐にわたって本学の同窓生がご活躍されていることは、健専の同窓生にとっても非常に心強いことであると感じました。
このことから、会の主旨にご理解をいただいた健専以外の同窓生5名から、食品のご提供いただき、試食しながらご紹介させていただく形式をとらせていただきました。先輩方の仕事のすばらしさを舌で実感し、参加者の間では、早速繋がりを持ちたいと意欲的な会話が見られ、今後有機的なつながりに発展していければ嬉しく思います。
母校の同窓生同士のネットワークというのは、知れば知るほど厚く、そして温かいものであることを、今回の同窓会を通じて改めて、感じることが出来ました。
最後になりましたが、今回ご協力いただきました生産者の皆様、本当にありがとうございました。今後とも末永くよろしくお願い申し上げます。(文責 大久保大悟)
今回ご協力いただいた同窓生(五十音順)
浅野 政輝 様(とうべつ浅野農場)酪農学科1997年卒
泉 真智 様 (ベル食品 株式会社) 食品科学科 1994年卒
上杉 浩司 様(サツラク農業協同組合)食品科学科 2003年卒
上村 篤正 様(有限会社 ウエムラ牧場)食品科学科 1993年卒
大塚 慎太郎 様(有限会社 大塚農場)酪農学科2004年卒
食品科学科OB(1期生)建学原論で講義
18日(水)9時から1年生約400名を対象にした「建学原論」において、「酪農学園の教育理念の継承Ⅲ」「私の目指す農業」と題して上村篤正氏(食品科学科同窓会会長)が約1時間の講演を行った(19日も連続講演の予定)。
前段の経歴紹介では、家業である養鶏業の連鎖倒産等による苦労談やこれまでのさまざまな経験の中で培った職業観や人生観について語った。
現在の(有)ウエムラ牧場では白老牛の肥育から加工、卸売、小売、販売までを営んでおり(結果として六次化、農商工連携)、卒業して20年目を迎える。この間、目の前の問題を一生懸命考え行動してきたが、その行動様式は本学で培われたものであると述べた。
家畜の「命」は、人がそれを食することにより喜びと生きがいを与えてくれる意義のあるものなので、それを心をこめて調理師し全うさせることが我々の役割であり、責務であると述べた。
また白老の辺鄙なところにあるレストランに足を運ぶお客様(消費者)は、我々スタッフがどのような思いでこの命を考えているかを見にきている。このことが我々にとって最高の付加価値であるとも語った。「建学原論」のテキストでは、「三愛精神」「健土健民」という言葉の意味と重さを卒業して20年経ってやっと理解してきたと記述している。
また上村氏は、最近、白老の畜産農家有志と農業後継者のためのヘルパー事業設立に向けて奔走している。
酪農家卒業生3名が「酪農家の6次産業の取り組みと課題」講演。
11月22日(金)14時40分から酪農学園ミルク産業活性化推進会議主催の公開シンポジウムが本学A3号館(旧農経館)2階205号教室で50名を超える学生や関係者により開催された。
荒木和秋 推進会議委員長の司会進行で行われた。まず中標津畜産加工センター川口 理氏から「酪農家の6次産業化の取り組みに向けて」と題しての講演が行われた。レジュメとPPTにより6次産業化の意義や事前準備、顧客設定、チーズの特性、地域ブランド化の必要性や条件、ブランド管理等について幅広い知識で丁寧に説明していただいた。
次に十勝大樹町の半田ファーム経営の半田司氏からは「規模拡大路線かあら多角化路線へ チーズとカフェで1万人を呼び込む」のテーマでPPTにより自身の生乳生産からチーズ製造・販売までの6次産業化部門の概要を紹介した。日々の記録等製造販売上のエビデンス管理の重要性やみそ味やワイン滓での特徴のあるチーズ製造等も紹介していただいた。
3人目は天塩町宇野牧場経営の宇野剛司氏。テーマは「牧場のブランド化!!」。卒業後に舎飼から放牧酪農へ、また6次産業化のために経営管理を学び直し、現在、牛乳豆腐からの発想で「torokket UNO」を製造販売している。良い土づくりから始めた経営の苦労談や今後100億をめざす経営について、新進気鋭酪農家として学生を前に熱弁をふるっていただいた。
講義中に講師3氏から美味しいチーズや洋菓子の提供があり、試食しながら講演をお聞きした。
講演後、パネルディスカッションが行われ、食の安全安心の視点やTPP対応について学生から質問もあった。
緑風会(教員OB会)道東地区支部研修会開催報告
10月5日(土)、緑風会第6回2013年度道東地区支部研修会(美幌会場)が北見経済センターを会場に行われ、26名が出席した。本学からは森田茂教育センター長、金子正美環境システム学部長、浦川が出席した。この研修会は平成18年度に企画され、19年度より開催されており、今回で6回目を迎えた。
13時30分から杉田良治別海高校長の進行で開会式が行われた。主幹校挨拶を畠山佳幸十勝支部長、緑風会本部から二木浩史副会長が西田会長に代わり挨拶した。本学代表挨拶を森田茂教育センター長が行い、周年事業出席へのお礼や収穫感謝祭を紹介した。
研修1として、各参加校より15分程度の高校の現況紹介を行った。
1)北海道音更高等学校 高橋 晋教諭より普通科、農業科の教育運営を報告。農業科の生徒による「寄せ植え講座」等を普通科生徒に実施し、好評である。10年前から旧牧草地を森にして環境教育を実施。「カミネッコン」による植樹の紹介。地域住民への森づくりの解放講座。花フェスタ(6月札幌大通)参加等。
2)北海道帯広農業高等学校 堀川裕信教諭より報告。「銀の匙」の話題提供と苦労談。スポーツでの活躍も紹介(柔道、スケート、陸上競技等)。募集は順調である。
3)北海道中標津高等学校 杉田慎二教諭より根室地区の農業状況について、牧草地の作付面積や人口も減少していない珍しい地区であることを紹介。ただし、中標津農業高校は生徒募集に苦戦しているとのことでした。昭和25年に中標津高等学校計根別分校として開校。昭和42年に中標津農業高校となる。平成11年に学科転換を行い、現在にいたっている。
4)北海道標茶高等学校からは嶋英樹教諭がPPTを利用して、高校における教育実践活動について幅広く紹介した。活動実践として平成22年より「花フェスタ」に出場。別紙にもあるロボット搾乳機を平成21年度に導入し、近代的な酪農経営を展開している。教育実践として地域環境保全活動や空港花壇植栽事業も行っている。
5)北海道別海高等学校 大村竜二教諭より平成19年より取り組んできたコミュニテイ・スクール(学校運営協議会制度)を取り上げ、その構成や主な活動内容について紹介した。設置されている部会として、学習部会、生活部会、進路部会、健康教育部会、農業教育部会で、メンバーに医師やPTAのOB、JA、町、教育長等多彩なメンバーで構成されており、ユニークな取組として紹介された。
6)北海道美幌高等学校 漆原 剛教諭より合併後の「北海道美幌高等学校」の状況について紹介した。農業科は「生産環境科学科」「地域資源応用科」の2科。普通科との合併により部活動の活性化と進路指導が強化されている。
研修2として、本学の先生方より以下の内容について、資料やPPTを利用して報告した。
まず森田茂教育センター長より大学の再編に伴う農食環境学群の循環農学類と食と健康学類の概要報告を資料により行った。大学入学者全員による「基盤教育」の内容や収穫感謝祭の様子を紹介。循環農学類のコース紹介、フィールド教育センターや元野幌肉牛教育研究農場の施設計画も紹介。食と健康学類のコース紹介や管理栄養士国家試験結果にもふれた。
引き続き金子正美教授は同農食環境学群の環境共生学類の紹介とご専門のGIS関連分野での研究教育の取組を紹介し、協定等による具体的な産業応用事例も紹介した。その後、質疑応答を行い研修会を終了した。また、5時より会場を変更し研修会参加者による懇親会が和やかに開催された。
大学同窓会校友会理事・代議員会報告
5月24日(金)午後6時から新さっぽろアークシティホテルを会場に2013年度の総会が出席者22名により開催された。
竹花一成事務局長の司会で進行し、議長には慣例で野村武会長、議事録署名人には野英二氏、吉田陽平氏を選出した。
第1号:2012年度事業報告(各学科事業報告含む)並びに収支決算、監査結果が報告されたが一部学科の赤字決算が一元化に向けた申合わせと異なるとの意見があり、再度当該学科への指導調整をはかることとし、協議の結果、挙手により承認された。
第2号:2013年度事業計画(案)並びに収支予算(案)についても概ね承認されたが、上記学科の予算案が一元化に向けた確認内容との整合性がとれないことから事務局より再度指導していくこととした。
第3号:基本運営、会費、会則に関する検討委員会委員長等から現状報告が資料に基づき報告された。合わせて第4号の校友会会報、卒業式等の小委員会報告が行われた。
第5号:酪農学園創立80中周年事業および短大閉校に伴う支援事業として、1)酪農ジャーナル連載の「フォーカス」小冊子作成。2)短期大学:ホームカミングデー時(閉校記念碑除幕式)での予算化。)の2点が提案され、承認された。
第6号:役員改選については、基本的には次年度の同窓会一元化に向けて留任要請が事前に行われたことから一部学科での理事、監事、代議員の部分変更が行われた。
会長、副会長については留任での提案が行われ承認された。会長は野村武氏(獣医)、副会長には大澤宏一氏(農経)、上村篤正氏(食科)、事務局長竹花一成氏(獣医)が再選された。なお、監査に野上良邦氏が新たに選出された。
その他:追加議題としてホームカミングデー時使用のテント購入が提案され、承認された。
予定時間を越えての総会であったが、校友会一元化推進のための建設的意見が多く有意義な総会であった。
終了後は別室で懇親会が開催され、出席者全員の自己紹介を兼ねた真面目な?スピーチのあと、最後は全員で肩を組んで酪農讃歌を合唱し閉会とした。
食品科学科健康栄養学専攻第2回同窓会プレ開催報告
平成25年3月16日(土)札幌市内ホテルにて(ラッソライフステージホテル イペア)にて、食品科学科健康栄養学専攻(以下、健専)の同窓会(プレ開催)が開かれ、54名の同窓生が出席しました。
昨年3月に端を発した健専同窓会ですが、今年の1月に食品科学科同窓会のSNS(人同士のつながりを電子化するサービス)が開始したことを契機に、さらに同窓生のつながりを保つため、改めて実行委員会を発足させました。
今年の夏には、これまでの健専卒業生と歴代の教員が参加できる同窓会を計画しています。そこで今回は、その前哨戦と位置づけ、卒業生のみが集まるプレ同窓会を開催しました。
会は実行委員長の山田祐輝氏の挨拶のあと、酪農学園のオリジナル牛乳で乾杯し、思い出ムービー(4期生;小野静香さん作)を会場内のスクリーンにて上映しました。その後は参加者一人一人から20秒自己紹介を頂き、会場はさらに盛り上がりました。食品科学科同窓会のSNSの使用方法の説明も行ない、次回の同窓会では大いに活用したいと思います。
また、今回の参加者から集めた同窓会に対するアンケートとともに、今夏の同窓会を、同窓生みんなで作りあげられたらと願っております。(文責 大久保大悟)
2013年度大学・大学院入学式報告
例年になく残雪の多いキャンパスにおいて、晴天に恵まれた4月4日(水)10時より本学第一体育館を会場に、2013年度入学式が執り行われた。
大学803名、大学院29名、多くのご父母、関係者をお迎えして、藤井創宗教主任の司式による招きの言葉で開式した。聖書ではマタイによる福音書「心をつくし、精神をつくし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」「隣人を自分のように愛しなさい」の2つの掟をご紹介いただいた。
干場信司新学長は、式辞の中で、「答えのない問題を自ら考えて解くことの重要性、失敗を恐れないこと、友達は一生の付き合いとなること」等、実学教育の特色と大学で学ぶ心構えを述べた。
麻田信二理事長からは、3.11以降、国土保全における本学の建学の精神の持つ重要性や借景たる世界三大森のひとつでもある野幌原始林の讃美。日本一ともいうべきこのキャンパスで学ぶ学生へ「求めよさらば与えられん」という聖句を引用した勉学への励まし、ご父母への祝辞の挨拶を頂戴した。
最後に全員で校歌とも言うべき「酪農讃歌」を合唱して式を閉じた。
酪農学園大学学位記授与式報告
あいにく朝の荒天から時折野幌特有の強い風が吹く日となった3月21日(木)。
今年度、大学・大学院合わせて678名がそれぞれの道を歩む門出の日を迎え、ご父母、教職員の参列のもと、学内の体育館において10時から学位記授与式が執り行われた。
藤井創宗教主任の司式により讃美歌、聖書朗読、祈祷を以って始められた。学部学科・大学院・短大のそれぞれの総代に谷山弘行学長より学位記が授与された。
谷山学長からは卒業生に向けて「三愛主義という建学の精神の伝道者としての使命を求める」式辞があり、卒業生を代表して鬼丸義明さん、加藤由季さんによる在学時のサークルや仲間との思い出や関係者へのお礼の証詞が述べられた。
次に麻田信二理事長は、挨拶の中で「酪農讃歌を共に歌う同窓生であることに誇りを持ってほしい」と述べた。最後は「酪農讃歌」を参列者全員で合唱して式を閉じた。
学科別懇談会場においては、学位記と同時に「酪農讃歌」の音楽CDが同窓会から、「酪農ジャーナル」が、大学と同窓会からプレゼントされた。