
拝啓 年の瀬も押し迫りご多忙のことと存じますが、皆様にはご健勝にてお過ごしのこととお慶び申し上げます。 さて、私たちの恩師である牛島純一先生は横浜でお暮らしですが、お元気に米寿を迎えられました。つきましては、先生を囲んでご長寿を祝い歓談のひとときを過ごしたく、下記の要領で「牛島純一先生米寿祝賀会」を開催することといたしました。関東の桜が見頃の季節でもあり、学会で関東へお出かけの方も多いと思い、3月末の開催といたしました。なお、獣医学科神奈川支部同窓会を兼ねて行います。年度末でご多忙とは存じますが、多数ご出席くださいますようご案内申し上げます。 同窓生全員にご案内すると通信費が膨大となるため、このご案内は、牛島先生に習った世代の生理学教室の同窓生、神奈川支部同窓生および同窓会役員にお送りしております。しかし、生理学教室出身者、神奈川支部同窓生および役員以外で、また牛島先生に習っていない方で出席を希望される方がおられましたら歓迎したいと思っておりますので、心当たりの方に口コミでご連絡いただければ幸いです。酪農学園大学同窓会のホームページにも掲載する予定です。 また、お願いですが、出席される方で牛島先生と一緒に写っている写真をお持ちの方は加藤宛に送って頂けないでしょうか。祝賀会当日、必ず返却いたします。 敬具 記 日時 2012年3月30日(金) 18:00~20:00 会場 ホテルコンチネンタル横浜 7F ニューヨーク・ニューヨーク 〒231-0023 横浜市中区山下町50-1 TEL.045-641-0205 地下鉄みなとみらい線日本大通り駅より徒歩1分 JR関内駅より徒歩7分 会費 10,000円 ※準備の都合がございますので、1月末日までに同封のはがきにて出欠のご返事をいただきたくお願いいたします。 以 上 酪農学園大学獣医学群獣医生理学ユニット 加藤 清雄 獣医学科同窓会神奈川支部 支部長 松本 敏男 連絡先 〒069-8501 北海道江別市文京台緑町582 TEL 011-388-4734(生理学教授室直通) E-mail kato@rakuno.ac.jp Fax 011-387-5890(獣医学科事務室)
この度、卒業後10周年の同窓会を遅ればせながら12周年目に開催する運びとなりました。本来であれば、季節の良い時期に開催するべきですが、すでに2年の遅れが生じているため、今年度内に開催することに決断しました。よって冬の開催について、ご理解およびご了承頂きますようお願い申しあげます。
ご家族・ご友人をお誘い合わせの上、多数のご参加をお待ちしております。
-同窓会実行委員-
記
日時:2012年3月18日(日)13時~
場所:酪農学園大学
記念礼拝13:00~/ 病院見学14:00~
北広島クラッセホテル
懇親会16:30~ / 二次会18:30~
会費:懇親会 7,500円 二次会 2,500円
(当日受付にて申し受けます)
宿泊:一泊5,000円 / 人 朝食付
(お帰りの際に各自でお支払い下さい)
*スケジュール等はPDFをご覧下さい。スケジュール詳細PDF
祝 チーズ作り日本一 田中 義剛氏(花畑牧場主)第8回オールジャパンナチュラルチーズコンテストで花畑牧場ラクレット農林水産大臣賞受賞
祝 牛づくり日本一 井下 英透氏(Jリード代表)平成13年度、14年度、15年度牛群乳量日本一 平成16年乳量日本記録樹立(27,687Kg)2歳型、2歳半型、3歳半型、4歳型の日本記録 日本最多のスーパーカウ輩出
<祝 草づくり日本一 塩野谷 幸二氏(レイクヒル・ファーム)第14回全国草地畜産コンクール:農水省生産局長賞受賞 2009年度草づくりコンクール:道知事賞受賞 野原 幸治氏 第7回全国草地畜産コンクール 農水省生産局長賞受賞

3月2日(金)18時より札幌グランドホテルNode43において、安宅一夫教授主催により家畜栄養学・飼料学研究室出身で上記を受賞した同窓生を讃えての記念祝賀会が開催され、関係者が集合し、和やかな祝賀会が開催された。

安宅教授の開会挨拶、永田享後援会常務の乾杯で始まり、関係者の自己紹介等も交えて進行した。
田中義剛氏は受賞の喜びを「奇跡。絶対無理と思っていた。農林水産大臣賞と聞いた時、それ何等?と思わず聞いた」、「公開審査だったため頂けた」と語った。
ラクレットには「溶かして食べるチーズでパフォーマンスしたい」という狙いと「アルプスの少女ハイジが食べていたチーズ」のイメージも強かったとの談話も業界紙に出している。 井下英透氏は「卒業してから安宅教授に大変助けていただき、感謝している」との謝辞を述べた。塩野谷氏は都合がつかず欠席された。

総会は、「りんどうの間」において佐藤良文事務局長の進行で実施。まず1月に逝去された前佐々木喜一郎前支部会長を偲び全員で黙祷した。森田正治実行委員会委員長より挨拶があり、開催経過等が述べられた。根室では7年ぶりの開催である。議案は1)会則変更。2)会長等の選出。3)事務局委嘱。会則変更は(役員)(会計)(総会)の条項の一部を現状に沿って修正提案し、承認された。会長等の選出は、支部会長に水沼猛氏(別海町長)、副会長に乾雅晴氏(中標津農協代表幹事)、吉田孝一氏(標津町農協副組合長)3)事務局は事務局長 佐藤良文氏(計根別農協参事)、長渕豊氏(中標津農協購買部長)が選出された。

水沼新支部会長は就任挨拶で同窓生への協力依頼を行った。その後、来賓紹介ののち来賓挨拶が行われた。榮高校長は「高大連携の推進状況と高校の現況報告」、野村会長からは「同窓会連合会の現況報告」、福山常務は祝杯を兼ねての挨拶において「学園全般の状況と入試状況報告」を行った。

終了後、昼食懇親会に入った。永田常務より「後援会からの謝意と後援会維持会員加入のお願い」、同窓会事務局からもHP等による情報提供のお願いを行った。

吉田孝一副会長より閉会の挨拶があり、総会と懇親昼食会を終了した。
12時30分より「グランドホール」を会場に移し、「食の安心・安全を食卓に」‐食の安心・安全を担う「管理獣医師」‐と題して、北村直人氏(獣医学博士・本学特任教授・農場管理獣医師協会会長・獣医学科同窓会会長)の研修会(講演会)が行われた。
この研修会(講演会)は同窓会根室支部が主催し、北海道獣医師会根室支部の後援をいただいての実施で90名を超える同窓生及び獣医師等関係者の方々が出席した。
14時10分からは、同会場において、根室管内農協組合長会、根室地区酪農対策協議会共催による研修会(講演会)が開催された。講師は鈴木宣弘東京大学大学院教授で演題は「TPPの大罪」。会場には900名近い参加者が約1時間半に亘る講演を熱心に拝聴した。夕刻より出席者有志による直会懇親会が同ホテル3階で行われた。

はじめまして、千村友輝といいます。去年の3月に酪農学園大学の獣医学部を卒業しました。
今、青年海外協力隊員として中南米のエルサルバドルという国に来ています。これから二年間、この国で地域の活性化や青少年教育の改善等のボランティア活動を行う事になります。
日本の普段の生活ではあまり縁の無い国ですが、こちらでの体験や驚き・感動など、リアルな情報をお伝えて出来たらと思っています。お付き合い、よろしくお願いします。
『エルサルバドルってどんな国?』
日本からアメリカのヒューストンを経由して、飛行機で20時間ほどで中南米のエルサルバドルという国に着く。(わずか一日で、ほとんど地球の裏側まで来る事が出来てしまうのだから凄い。)
国の大きさは、日本の四国と同じくらいの面積。そこに約600万人が住んでいるのだから人口密度はそれなりに高い。日本との時差は-14時間で、日本とは昼夜逆転している。(当たり前か)
中米というと、陽気なラテン系民族のイメージを持つが、エルサルバドルはどこか少し違う印象を受ける。この国は、つい20年ほど前まで内戦が続いていた国だ。
20年前ということなので、僕ぐらいの年齢の人達は皆、内戦を経験していて、話を聞くと死体を飛び越えて逃げたことや、実際に銃を持って戦った経験がある人、肉親や親友を内戦で亡くしたという人の話を多く聞く。町を歩くと、五体満足ではない人達をとても多く見かけるのも、国民の男女比で男性の割合が未だ女性に比べ低いのも(だいぶ回復してきているようだが)、きっと内戦の爪痕が依然、深く強く残っているからなのだろう。
★2012年の1月17日の午後16時に成田を発ち、同日1月17日の夜20時に首都サンサルバドルに着いた。空港から車で30分位の所だ。
時差のマジック。海外に行った時に必ず味わう小さなときめき。日本を飛び出した事を実感する瞬間だ。新しい始まりを実感する。
☆スチトト
エルサルバドルの首都サン サルバドルに着いてから、協力隊のエルサルバドル事務所で治安や健康面での注意点を聞いた後、一か月間の語学研修のために、車で40分くらい北上したところにある「スチトト」という街に移動した。
スチトトとは現地語で“花”と“鳥”という意味らしく、街を歩いていると、多くの家の壁にそのシンボルが描いてある
ここはエルサルバドルの中でも珍しく治安が良く、暗くなる前なら一人で歩いても安全らしい。そのため週末になると他の地域からの観光客や、日本を含めノルウェーやデンマークなどからのボランティア員が語学訓練をする場所としても使っている。それでも夜になると、よく何処かから銃声らしき音が聞こえるが…。それでも僕の知る限り、とてものどかな街でエルサルバドル初級編として体を慣らしていくにはちょうど良さそうだ。
☆不便な生活の中で感じる事
スチトトではホームスティで過ごすのだが、ここでの生活は無い物がとても多く有る。たとえば洗濯機やお湯の出るシャワー。つい二週間前までの日本との生活とはガラッと変わって不便な思いをしている。
ボタン一つで洗濯が出来てしまう洗濯機の有る生活から、一転して洗濯板を使って一着ずつ洗うこちらのやり方に驚いている。使い易い日本の包丁が無いので果物が巧く剥けなかったり、アイスピックでいちいち氷を砕いて使わなければならなかったりと、日本の便利な生活に慣れきっている僕にとっては、不便と感じることがとても多い。
しかし同時に思うことは、洗濯板を使って洗濯することや、切れないナイフを上手に使うこと、アイスピックで氷を砕く経験等、普段なかなかしないこと。これも修行だと前向きにとらえて毎日やっていくと、どこをどうしたらもっと上手く効率良くできるようになるかを考えるようになり、試行錯誤を繰り返しながら、それを楽しんでいる。こんな工夫をこらしながら生活することなんて、便利な日本ではなかったなぁと思い、そう考えると発見や気付きも多い。
不便の中だからこそ感じることができる「工夫する心」をこれからの生活の中で大切にしていきたいと思っている。
☆ホストファミリー
一か月間スチトトの町の民家にホームスティをさせてもらう。
家族はホストMotherのホセフィーナさん(69歳)とその息子のエックトルさん(45歳)。とても親切な人たちだ。他に、今は家にはいないが、次男のウィリアンさん、長女のエイミーさんもいるらしい。
☆密入国について
次男のウィリアムさんは今アメリカのメキシコ料理のレストランで働いているとのこと。エルサルバドルには仕事が少ないため陸路で(徒歩で)メキシコを抜けて、危険を冒してでもアメリカに密入国する人が沢山いるらしい。
スチトトで仲良くなった人の妹も、仕事を求めて一人国境を越えるために先月に家を出たそうだ。まだ連絡がつかないから心配していると言っていた。
聞いた話だが、アメリカ南部にはエルサルバドルからの移民が200万人もいるらしい。エルサルバドル国民の総人口が約600万人なので、国民のほぼ3分の1が移住していることになり、その多くが仕事を求めた不法入国だと言っていたので本当だったらとても驚きだ。それだけエルサルバドルには雇用が不足しているということなのだろう。
☆宗教と家庭について
長女のエイミーさんは15歳の時に長男を産んだそうで、こちらの国ではacompañados(アコンパニャードス)っていう言葉があって、結婚はしていないけど同棲しているような関係がとても多いみたいだ。
避妊に対しての意識が低いため、未婚のまま子供ができてしまうことが多く、若い年齢での出産がとても多い。また、国民の大多数がカトリック教徒で、宗教上人工中絶が禁止されており、それに加えて、若い父親が別の女性を作って家を出て行ってしまうケースも多く、そのため片親(母親)の子持ち家庭がとても多い。さらにカトリックでは離婚も禁止されているので、離婚はしていないが旦那はもう10年前に出て行って、今は新しいパートナーと一緒に暮らしているという人もいる。大変ややこしい。
地球の反対側の全く想像のつかない国でも、やっぱり温かい心を持った人たちが沢山いて、笑ったり泣いたりしながら家族や友達などを大切にして、つつましく生活をしている。当たり前の事かもしれないが、そんな当たり前な風景を見ると、何となく安心するし嬉しくなる。
まだ先は長いので、今回の報告はここまでです。
2011年度酪進会開催報告
2011年度酪進会定例会(酪農学科 家畜管理・行動学研究室同窓会)を2012年2月18日(土)、札幌にて開催しました。西埜先生は残念ながら御欠席でしたが、干場先生・森田先生・道内OBに加え、49期となる卒業年度のゼミ学生を迎えて総勢約30名の出席でした。なお、短大に関しては今年度が最後の卒業生となります。
今年度の研究室の活動報告が干場先生と森田先生からなされた後、日頃の研究成果の報告を兼ねた研修会として、大学院生から発表を行いました。内容は『搾乳関連排水の実態と処理方法選択時のポイント』、『放し飼い牛舎における飼槽上残存飼料の形状変化に関する研究』、『十勝地方鹿追町酪農の多面的評価』の3題でした。どの題材もこの研究室らしい現場に即したもので、質疑も行われ、発表者・参加者ともに有意義な時間となりました。
後半は、新しく酪進会会員となる新卒業生の歓迎会が行われました。大学・短大の新卒業生からは各々卒業後の抱負や決意が発表され、OBからもそれぞれ近況報告や今後の抱負、新卒業生に対する励ましの言葉が述べられました。
今年度の卒業生からは、ほぼ全員が平成生まれです。OBの方とは親子ほどの年の差になる場合もあり、これからも幅広い世代が集う場として酪進会が開催されていくことを願ってやみません。毎年参加される方はもちろん、しばらくご無沙汰されている方、参加したことがない方も、来年の酪進会でお会いできることを楽しみにしております。
2月10日(金)18:00より新札幌シェラトンホテルにおいて、家畜飼料学同窓会・アジア酪農交流会が関係者約120名の出席者により開催された。当日は9:30より200名を超える聴衆の前で安宅一夫教授・名久井忠教授の最終講義が学内で行われた。また15:30よりアジア酪農交流会主催のセミナーが当ホテルで開催された。

安宅一夫・名久井忠先生を囲む会は、家畜飼料学同窓会・アジア酪農交流会による合同開催によるもので、それぞれに関係する学生、同窓生、教職員、教職員OB等にお集まりいただいた。

野教授の総合司会で開会し、原田勇学園長のご挨拶、井下同窓会副会長のご挨拶、細田顧問の乾杯のご発声で懇親会が開催された。
名久井教授、安宅教授から参会者への謝意のご挨拶を頂戴し、現役学生からは両教授に花束や記念品が贈られた。その後、アジア酪農交流会関連で内蒙古からの出席者や極東ロシアからの留学生の紹介等が行われ、国際色に包まれた和やかな祝賀会となった。
また、研究室恒例のオークションや参会者のOB紹介等も行われた。
小林副会長、市川研究科長のご挨拶、記念写真のあと、全員で円陣を組んで酪農讃歌を合唱し、閉会した。

2月10日(金)9:30~12:10 大学C1号館201教室において、名久井忠教授、宮川栄一教授、安宅一夫教授の最終講義が行われた。学生、教職員、卒業生等200名を超える関係者が集まり、名物教授の最終講義を熱心に拝聴した。

名久井教授は「酪農の跡継ぎ教育と現場密着型研究を振り返って」と題しての講義であった。本学短大を卒業後、40年の農林水産省試験場勤務を経て、2003年より母校に戻り、農場実習、研究室での卒論等学生指導に情熱を傾けて来られた歩みを丁寧に講義いただいた。本学の学生気質を「心がやさしく、テーマに対して熱心に取り組む情熱もあるが、調査が弱い」とのご指摘もいただいたが、指導した学生達から元気をいただき、酪農学園に心より感謝しているとの謝意が述べられた。

宮川教授は、「ルーメン細菌を把握しよう」と題しての講演であった。本学への赴任に至るまでの略歴を時間を割いてご説明いただいた。大学卒業後の農林水産省家畜衛生試験場(現動物衛生研究所)での研究内容のこと、ルーメン細菌に関する研究で学位を取得されたいきさつ。ルーメンの研究者として本学に1992年に採用された経緯等を述べられた。本学ではT-RFLP法をルーメン細菌叢に応用した研究を行い、「バクテロイデス属菌の化学的分類学的研究」「ルーメン細菌叢の解析法」について要点をご紹介いただいた。

安宅一夫教授は「酪農人への手紙 Ⅱ」と題した最終講義を行った。41年に及ぶ本学での職歴のスタートが帯広畜産大学の恩師大原久友先生の推薦による赴任のいきさつから今日に至るまでの教育歴、研究歴、エクステンション活動、国際交流等幅広くご紹介していただいた。特にサイレージの研究については、昨年畜産技術協会賞を受賞されている。酪農学園に愛され、多くの学生、友人、恩師に恵まれてきたことに感謝した。
最後に黒澤酉蔵の三愛精神は「真心」、ドラッカーのマネジメントは「真摯」、安宅一夫のポリシーは「鈍」という言葉を聴衆にメッセージとして送った。
(紙面の関係上、概略紹介となりましたので詳細は最終講義レジュメをご覧下さい)
