2月3日にホテル札幌ガーデンパレスにおいて「山舗直子教授退職記念祝賀会」が開催されました。
山舗教授が所属された「酪農学科」「経営環境学科」「生命環境学科」「環境共生学類」のゼミ生OBら71名が全国各地から集いました。
祝賀会は、参加者へのサプライズで山舗教授の結婚祝賀会として開催され、新郎新婦入場から始まるなど、笑いあり、涙ありで盛会に終わりました。
山舗教授ご指導のもと、学科を超えた卒業生達が一堂に集い参加者にとっても有意義な時間を過ごせました。
山舗先生の益々のご健康とご活躍を心からお祈り申し上げます。 (幹事一同)
岩井洋教授最終講義報告
悪天候で授業実施が危ぶまれた18日(木)10時40分から、本学B1-101教室(旧第二校舎1階)を会場にして、授業科目「環境思想・倫理学」の中で「複雑系・生物多様性の世界~最終講義に代えて~というタイトルで環境共生学類 環境文化論研究室 岩井洋教授の最終講義が行われた。会場には履修している環境共生学類の学生に加えて、多くの学園教職員が岩井先生の最終講義を熱心に拝聴した。
講義は継続講義の全体論②「複雑系の考え方(1980年代~)と生物多様性~近代科学の成果には限界がある。~とのテーマで行われた。
「複雑系」とは科学の探求されていない未開の地(フロンティア)であり、科学は今まで「ミクロ」と「マクロ」を探求してきた。「複雑系」について分かりやすい例を用いてその考え方を体系的に説明した。
まとめでは「創発」の概念(組織化や構造化の予期せぬ出現)から市場原理の不思議さ「神の見えざる手」(Adam Smith)=生物多様性世界の保全も予測不可能性が多く、「複雑系」の考え方からは生態系の自然遷移に人間が介入してはならないとも述べた。
講義終了後には山舗直子学類長の司会により質疑応答が行われ、いろいろな質問や意見が交わされた。 研究室やお世話になった学生の代表から39年勤務された岩井先生に感謝を込めた花束が贈呈された。
2014年度酪農学園大学入学式報告
残雪の多いキャンパスにおいて、晴天に恵まれた4月7日(月)10時より本学第一体育館を会場に、2014年度入学式が執り行われた。学群学類別入学者数や新入生を迎えるキャンパスの雰囲気は酪農学園公式サイトからご覧下さい。
大学802名、大学院37名、多くのご父母、関係者をお迎えして、藤井創宗教主任の司式による招きの言葉で開式した。聖書ではマタイによる福音書7章から「求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい。そうすれば見つかる。」「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」との掟をご紹介いただいた。
干場信司学長は「答えのない問題を自ら考えて解くことの重要性や友達は一生の付き合いとなること」等、実学教育の特色と大学で学ぶ心構えを式辞の中で述べた。
麻田信二理事長からは「3.11東日本大震災以降、国土保全における本学の建学の精神である「健土健民」思想の重要性やキャンパスで学ぶ新入生に対し、本学の借景たる野幌森林公園の讃美や132haの広大なキャンパスの紹介、「求めよさらば与えられん」という聖句を引用しての勉学への励まし、ご父母への祝辞を頂戴した。最後に列席者全員で「酪農讃歌」を合唱して式を閉じた。
今年度の入学生から校友会準会員として位置づけられており、式終了後の宗教主任の「建学の精神」の講和のあと、野村武校友会会長が記念品のお知らせと同窓会の概要について挨拶した。新入生には学類別懇談会場で写真のようなパスケースが入学お祝いとして贈られた。
2013年度 酪農学園大学学位記授与式報告
天候には恵まれたが例年になく残雪の残る3月21日(木)、大学・大学院合わせて684名が門出の日を迎え、大勢のご父母、教職員参列のもと、酪農学園大学体育館において、10時から学部学科として実質的に最後となる学位記授与式が執り行われた。
藤井創宗教主任の司式により讃美歌、聖書朗読、祈祷を以って始められた。
大学学部学科・大学院のそれぞれの総代に干場学長から学位記が授与された。
干場学長は式辞の中で、関係者への謝辞と卒業生へ「種は3つ播け」という餞けの言葉を贈った。卒業生を代表して北山祐介さん、藤原滉さんによる証詞では実習等をとおしての経験や関係者へのお礼、学科が無くなることへの寂しさ等を述べた。
次に麻田信二理事長は、挨拶の中で「酪農讃歌を共に歌う同窓生であることに誇りを持ってほしい」と述べた。最後は「酪農讃歌」を参列者全員で合唱して式を閉じた。
式終了後の学科別懇談会場において、学位記と同時に「酪農讃歌」の音楽CDが校友会から、「酪農ジャーナル」が大学と校友会からプレゼントされた。
洞爺湖フィールドにおける地域住民への実習・調査報告および意見交換会報告
酪農学園「洞爺湖フィールドにおける地域住民への実習・調査報告および意見交換会」が虻田郡洞爺湖町字成香にある「酪農学園フィールド教育研究センター洞爺湖フィールド成香教育研究センター」(旧成香小学校)を会場に12月7日(土)午後から60名を超える出席者により開催された。
本学からは干場信司学長、中辻浩喜フィールド教育研究センター長、山舗直子環境共生学類長他、学類関係教員、学生約50名が出席、地域住民代表として真屋敏春町長、二木副町長、森寿浩統合支所長他、成香地区自治会役員や本学OBの佐々木良一町議会議員、塩野谷幸一氏(Lake Hill Farm)の方々にご出席いただいた。
学生達はバスで本学を10時に出発し、中山峠で休憩(車中昼食)ののち、午後1時に成香教育研究センターに到着。暖房がないため室温は外気温とあまり変わらない中、約2時間かけて大掃除と実習調査報告会の準備。
午後3時過ぎ、実習・調査報告会が開催される(地域住民等の到着が多少遅延)。山舗学類長の開会の挨拶のあと、干場学長、中辻フィールド教育センター長から来賓のご挨拶をいただいた。
本年度の実習・調査内容についてPPTを用いて洞爺湖水質調査や洞爺湖中島のエゾシカの個体管理等々さまざまな洞爺湖フィールドにおける調査内容を関係教員やスタッフから丁寧に説明いただき、質疑も含めて午後5時前に報告会を終了。
集合写真や意見交換会会場設営のあと行われた意見交換会は、地域住民や洞爺湖町役場の方々が学生と一緒に懇親を深める場となった。その中では洞爺湖町関係者、学園関係者の自己紹介も行われた。学生達による余興やンゴゲームもあり和やかな雰囲気で進行した。
翌日9時よりホテル万世閣において真屋敏春町長、森支所長、佐々木議員、鈴木課長と本学干場学長、中辻センター長、山舗学類長により協定に基づく事業等についての話し合いが行われた。真屋町長から今後の協定事業継続と地域産業における加工技術等の協力要望があり、干場学長からも実学教育の観点から学生のフィールド拠点としての成香センター整備のお願い等が行われた。学生達も8日は会場片付け、掃除のあと、成香センターから本学に向かった。
酪農学園大学環境システム学部・環境共生学類
環境フォーラム「環境と共生する世界と地域社会の創造」開催報告
11月2日(土)午後1時から本学中央館学生ホールを会場に標記のフォーラムが学生や卒業生、関係者約350名の出席者により開催され、環境システム学部の卒業生3名が報告した。金子正美学部長の司会で進行。最初に干場信司学長より歓迎のご挨拶を頂戴した。
矢吹哲夫教授のご紹介により、基調講演は「いのちを大切にする世界を目指して-環境・平和・原子力の観点から」と題して小沼通二氏(慶応義塾大学・武蔵工業大学名誉教授他)から約1時間半にわたってPPTを使って環境、平和、原子力の諸問題についての歴史的、今日的話題をグローバルな視点から分かりやすく紹介していただいた。
地域からの発信では、「環境未来都市下川町の取組」について春日隆氏(下川町環境未来都市推進本部長)から持続可能な循環型森林経営を基に、「しもかわ森林バイオマス産業戦略特区」に至るまでの過程を永続的な価値創造を森林に求めて推進した町の取組を講演いただいた。
続いて4人の本学学生および卒業生が地域からの発信を紹介した。
まず、「気仙沼での活動紹介」では現在、本学の環境マネジメントを休学し、NPO法人アプカスのプログラムオフィサー中村かれんさんから自己紹介、アプカスの紹介、気仙沼の被災状況と現状の活動報告を紹介した。中村さんは地域で学んだこととして「人間力」をあげた。
滝川国際交流協会に勤務する大崎美佳氏(生命環境学科2011年度卒)。国際交流サークルの立上や留学をとおしての人とのつながりにより国際交流に関わる業務をしており、現在の滝川での活動状況等を報告した。
外山雅大氏(地域環境学科2003年度卒)は根室市歴史と自然の資料館の学芸員であり、「ふくろう」の研究で博士号を持つ異色の人。大学時代は森で遊んでいた。「好きこそものの上手なれ」を実践しているような報告であった。
草野竹史氏(経営環境学科2002年度卒)は本学経営環境学科卒業、現在NPO法人EZOROCKの代表理事を務めている。ごみ対策や自然保護等の青年層を対象として各種プロジェクトのコーディネート業を行っており、これまでの取り組み等を紹介した。
その後、本日のテーマに対しての総合討論が行われた。地域社会の創造についてさまざまな意見交換が行われた。その中では本学の果たしてきた役割の大きさ等も述べられていた。岩井洋前学部長や加藤敏文環境メネジメント学科長、星野仏方生命環境学科長、遠井朗子地域環境学科長からもご意見や感想をいただいた。最後は山舗直子環境共生学類長から皆様へのお礼の閉会挨拶で終了した。
フォーラム「環境と共生する世界と地域社会の創造」の開催のお知らせ
平素より本学の教育研究にご協力を頂き、厚くお礼申し上げます。
この度、酪農学園大学環境システム学部・環境共生学類は、下記のとおり、慶應義塾大学・武蔵工業大学名誉教授 小沼通二 氏をお招きし、「環境と共生する世界と地域社会の創造」をテーマとしたフォーラムを開催いたします。また、下川町の環境未来都市推進部長の春日隆司氏と本学在学生・卒業生による地域での取り組みについて講演および報告をします。
学生はもとより同窓生、一般市民の方々も広く参加できるフォーラムとなっておりますので、お忙しい中と思いますが、ご出席頂きたくご案内いたします。
ポスターはこちらからご覧いただけます。記
日 時:2013年11月2日(土) 午後1時~午後4時30分
場 所:酪農学園大学中央館1階 学生ホール
参加費等:入場無料。事前申込み不要。直接会場へお越しください。
主 催:酪農学園大学環境システム学部・環境共生学類
【プログラム】
●学長あいさつ 13:00~13:05
●基調講演 13:05~14:35
「いのちを大切にする世界を目指して=環境*平和*原子力の観点から」
小沼 通二 氏
(慶應義塾大学・武蔵工業大学名誉教授、元日本物理学会会長、世界平和アピール七人委員会委員(事務局長))
●地域からの発信 14:40~16:00
講演「環境未来都市下川町の取り組み」
春日 隆司 氏 (下川町環境未来都市推進本部長)
環境システム学部卒業生・学生からの報告
中村 かれん 氏(環境マネジメント学科在学中)
大崎 美佳 氏 (2011年 生命環境学科卒 滝川市国際交流協会 )
外山 雅大 氏 (2003年 地域環境学科卒 根室市歴史と自然資料館学芸員 )
草野 竹史 氏 (2002年 経営環境学科卒 環境NPO ezorock(エゾロック)代表理事 )
●総合討論 16:00~16:30
問い合わせ先:酪農学園大学 環境共生学類環境GIS研究室 金子正美 教授
TEL・FAX:011-388-4846 E-mail: rakuno.kaneko@gmail.com 以上
緑風会(教員OB会)道東地区支部研修会開催報告
10月5日(土)、緑風会第6回2013年度道東地区支部研修会(美幌会場)が北見経済センターを会場に行われ、26名が出席した。本学からは森田茂教育センター長、金子正美環境システム学部長、浦川が出席した。この研修会は平成18年度に企画され、19年度より開催されており、今回で6回目を迎えた。
13時30分から杉田良治別海高校長の進行で開会式が行われた。主幹校挨拶を畠山佳幸十勝支部長、緑風会本部から二木浩史副会長が西田会長に代わり挨拶した。本学代表挨拶を森田茂教育センター長が行い、周年事業出席へのお礼や収穫感謝祭を紹介した。
研修1として、各参加校より15分程度の高校の現況紹介を行った。
1)北海道音更高等学校 高橋 晋教諭より普通科、農業科の教育運営を報告。農業科の生徒による「寄せ植え講座」等を普通科生徒に実施し、好評である。10年前から旧牧草地を森にして環境教育を実施。「カミネッコン」による植樹の紹介。地域住民への森づくりの解放講座。花フェスタ(6月札幌大通)参加等。
2)北海道帯広農業高等学校 堀川裕信教諭より報告。「銀の匙」の話題提供と苦労談。スポーツでの活躍も紹介(柔道、スケート、陸上競技等)。募集は順調である。
3)北海道中標津高等学校 杉田慎二教諭より根室地区の農業状況について、牧草地の作付面積や人口も減少していない珍しい地区であることを紹介。ただし、中標津農業高校は生徒募集に苦戦しているとのことでした。昭和25年に中標津高等学校計根別分校として開校。昭和42年に中標津農業高校となる。平成11年に学科転換を行い、現在にいたっている。
4)北海道標茶高等学校からは嶋英樹教諭がPPTを利用して、高校における教育実践活動について幅広く紹介した。活動実践として平成22年より「花フェスタ」に出場。別紙にもあるロボット搾乳機を平成21年度に導入し、近代的な酪農経営を展開している。教育実践として地域環境保全活動や空港花壇植栽事業も行っている。
5)北海道別海高等学校 大村竜二教諭より平成19年より取り組んできたコミュニテイ・スクール(学校運営協議会制度)を取り上げ、その構成や主な活動内容について紹介した。設置されている部会として、学習部会、生活部会、進路部会、健康教育部会、農業教育部会で、メンバーに医師やPTAのOB、JA、町、教育長等多彩なメンバーで構成されており、ユニークな取組として紹介された。
6)北海道美幌高等学校 漆原 剛教諭より合併後の「北海道美幌高等学校」の状況について紹介した。農業科は「生産環境科学科」「地域資源応用科」の2科。普通科との合併により部活動の活性化と進路指導が強化されている。
研修2として、本学の先生方より以下の内容について、資料やPPTを利用して報告した。
まず森田茂教育センター長より大学の再編に伴う農食環境学群の循環農学類と食と健康学類の概要報告を資料により行った。大学入学者全員による「基盤教育」の内容や収穫感謝祭の様子を紹介。循環農学類のコース紹介、フィールド教育センターや元野幌肉牛教育研究農場の施設計画も紹介。食と健康学類のコース紹介や管理栄養士国家試験結果にもふれた。
引き続き金子正美教授は同農食環境学群の環境共生学類の紹介とご専門のGIS関連分野での研究教育の取組を紹介し、協定等による具体的な産業応用事例も紹介した。その後、質疑応答を行い研修会を終了した。また、5時より会場を変更し研修会参加者による懇親会が和やかに開催された。
大学同窓会校友会理事・代議員会報告
5月24日(金)午後6時から新さっぽろアークシティホテルを会場に2013年度の総会が出席者22名により開催された。
竹花一成事務局長の司会で進行し、議長には慣例で野村武会長、議事録署名人には野英二氏、吉田陽平氏を選出した。
第1号:2012年度事業報告(各学科事業報告含む)並びに収支決算、監査結果が報告されたが一部学科の赤字決算が一元化に向けた申合わせと異なるとの意見があり、再度当該学科への指導調整をはかることとし、協議の結果、挙手により承認された。
第2号:2013年度事業計画(案)並びに収支予算(案)についても概ね承認されたが、上記学科の予算案が一元化に向けた確認内容との整合性がとれないことから事務局より再度指導していくこととした。
第3号:基本運営、会費、会則に関する検討委員会委員長等から現状報告が資料に基づき報告された。合わせて第4号の校友会会報、卒業式等の小委員会報告が行われた。
第5号:酪農学園創立80中周年事業および短大閉校に伴う支援事業として、1)酪農ジャーナル連載の「フォーカス」小冊子作成。2)短期大学:ホームカミングデー時(閉校記念碑除幕式)での予算化。)の2点が提案され、承認された。
第6号:役員改選については、基本的には次年度の同窓会一元化に向けて留任要請が事前に行われたことから一部学科での理事、監事、代議員の部分変更が行われた。
会長、副会長については留任での提案が行われ承認された。会長は野村武氏(獣医)、副会長には大澤宏一氏(農経)、上村篤正氏(食科)、事務局長竹花一成氏(獣医)が再選された。なお、監査に野上良邦氏が新たに選出された。
その他:追加議題としてホームカミングデー時使用のテント購入が提案され、承認された。
予定時間を越えての総会であったが、校友会一元化推進のための建設的意見が多く有意義な総会であった。
終了後は別室で懇親会が開催され、出席者全員の自己紹介を兼ねた真面目な?スピーチのあと、最後は全員で肩を組んで酪農讃歌を合唱し閉会とした。
2013年度大学・大学院入学式報告
例年になく残雪の多いキャンパスにおいて、晴天に恵まれた4月4日(水)10時より本学第一体育館を会場に、2013年度入学式が執り行われた。
大学803名、大学院29名、多くのご父母、関係者をお迎えして、藤井創宗教主任の司式による招きの言葉で開式した。聖書ではマタイによる福音書「心をつくし、精神をつくし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」「隣人を自分のように愛しなさい」の2つの掟をご紹介いただいた。
干場信司新学長は、式辞の中で、「答えのない問題を自ら考えて解くことの重要性、失敗を恐れないこと、友達は一生の付き合いとなること」等、実学教育の特色と大学で学ぶ心構えを述べた。
麻田信二理事長からは、3.11以降、国土保全における本学の建学の精神の持つ重要性や借景たる世界三大森のひとつでもある野幌原始林の讃美。日本一ともいうべきこのキャンパスで学ぶ学生へ「求めよさらば与えられん」という聖句を引用した勉学への励まし、ご父母への祝辞の挨拶を頂戴した。
最後に全員で校歌とも言うべき「酪農讃歌」を合唱して式を閉じた。